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PerplexityのAIブラウザー「Comet」が無料開放。タブ地獄から抜け出して、“付き添いAI”とネットを最短ルートで歩く

PerplexityのAIブラウザー「Comet」が無料開放。タブ地獄から抜け出して、“付き添いAI”とネットを最短ルートで歩く

「調べものに追われて、気づけばタブが30枚…」
「記事は読んだのに、結局“結論”が見つからない…」
――そんな“ネット疲れ”に心当たりがある人へ。Perplexityが作ったAIブラウザー Comet が、2025年10月2日から誰でも無料で使えるようになりました。Windows/macOS対応、Chromiumベース。AIが同じ画面で調べ、要約し、時にはメールや買い物まで手伝う“付き添い型”の体験が始まっています。

3行で要点
  1. 無料で一般公開(2025/10/2)。CometはWindowsとmacOSで提供、ベースはChromium。
  2. Comet Assistant がページを読み、質問→要約→操作補助まで横で伴走。タブ整理、メール下書き、学習計画や買い物支援など“作業”にも踏み込みます。
  3. 有料アドオン 「Comet Plus」$5/月 で主要メディアの有料記事をAI経由で閲覧・要約(Pro/Maxには同梱)。
目次

Cometの“本質” —— 「検索」ではなく“同行”

他の“AIつきブラウザー”と違うのは、AIが常に隣にいる設計です。ページ上でそのまま「ポイントだけ教えて」「反対意見も集めて」と投げると、出典リンク付きで要点を返してくれます。

さらに――

  • タブを自動で整理し、気を散らすタブは閉じるよう提案。
  • メールの下書きを現在の予定に合わせて作成。
  • 必要なら最適なツールを選んで簡易サイトを生成。

「ページを開く → 迷う → また検索」のループを、“ページ上で完結”させる思想です。初期バージョンはMax限定でしたが、今は全ユーザーに開放。背景では“Background Assistants” という並行処理の仕組みも進化中で、裏側で複数タスクを回す構想が打ち出されています。

対応プラットフォームと今後

  • 現在:デスクトップ(macOS[M1/M2]/Windows 10/11)。公式ガイドからインストール可能。
  • モバイルは“準備中”の公式アナウンス(モバイル版は“AIアシスタント前提”で再設計する方針)。

始め方(3ステップ)

  1. 公式サイトから Comet をダウンロード(Windows/Mac)。
  2. 起動してPerplexityアカウントで サインイン
  3. 画面右の Comet Assistant に「要点だけ教えて」などと話しかけ、まずは日々のタブ整理から試す。

公式サイト:https://www.perplexity.ai/comet

料金とプランの整理(誤解しがちなポイントだけ)

  • Comet本体:無料。
  • Comet Plus:$5/月(Pro/Max加入者は追加料金なしで利用可能)。
  • Perplexity本体のプランは参考として Pro:$20/月、Max:$200/月。Cometの初期提供はMax優先でした。

セキュリティと注意点(大事)

AIブラウザーは便利な反面、新しい攻撃面を生みます。2025年10月上旬、研究者が 「CometJacking」 という手法を公表。細工したURL一発でAI側の操作を乗っ取り、接続済みサービス(メールやカレンダー等)の情報を引き出せる可能性を指摘しました。報道ではPerplexityが修正し、悪用の痕跡はないと説明しています。

安全に使うコツ:

  • 不要な連携(Gmail/Calendar等)は切る。必要な時だけ許可。
  • 不審なURLはAssistantに渡さない(短縮URLも要注意)。
  • 最新版に更新し、社内はゼロトラスト前提で権限を最小化。
    (AIブラウザーは拡張ではなく“本体”が動くため、権限設計が重要になります)

使いどころ(実例)

  • リサーチ最短化:「この論点の賛否を3本ずつ、出典URL付きで」→骨子メモが10分で揃う。
  • メール返信:「来週の空いている時間を共有して返信して」→カレンダー参照で下書き生成。
  • タスク圧縮:商品比較→要点表→購入リンク提示まで、ページ内で完結。

まとめ

  • 「タブを増やさず“いま見ているページ”で完結」――Cometの強みはワークフローの直列化にあります。
  • 無料で誰でも試せるようになった今、まずは“タブ整理+要点要約”から始めるのがコスパ最強。
  • 一方で、AIブラウザー特有のリスクはゼロではありません。連携と権限設計を見直し、アップデートを欠かさず、安全に“付き添いAI”を育てていきましょう。
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