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ChatGPTプロンプト10選。学習もビジネスも「ちゃんと使える」ようになるガイド(GPT-5対応)

ChatGPTプロンプト10選。学習もビジネスも「ちゃんと使える」ようになるガイド(GPT-5対応)

「ChatGPTは便利そうだけど、結局“何を入力すればいいか”がわからない」
「プロンプトが大事って聞くけれど、テンプレを探して終わってしまう」

そんなモヤモヤを抱えたまま、なんとなくChatGPTを開いて閉じていないでしょうか。

2025年8月、OpenAIは最新モデルGPT-5を発表し、ChatGPTにも順次搭載しました。従来よりも高速で賢く、誤回答も大幅に減ったとされるモデルです。

一方で、
「前よりすごいらしいけど、使いこなせている気がしない」
「プロンプトを工夫しろと言われても、具体的にどうすれば…」
という悩みは、多くの人に共通しています。

この記事では、元記事で紹介されていた10個のプロンプト例をベースにしつつ、aihow.jp向けに

・学習
・ビジネス(メール・議事録)
・データ解析
・文章作成・編集
・創作・日常アイデア

という5つのシーンに分けて、**「そのままコピペで使えるテンプレ」と「応用のポイント」**をセットで整理しました。

途中には、GPT-5時代のChatGPTの特徴や、精度を上げるための注意点も丁寧にまとめています。
「プロンプトを考える時間を短縮したい」「ちゃんと成果につながる使い方を知りたい」という方は、気になったところから読み進めてみてください。


1.学習・リサーチを加速させるプロンプト

学習や調べものにChatGPTを使うとき、ありがちな失敗は「ざっくり聞いて、ざっくりした答えしか返ってこない」ことです。

「LLMって何?」
「量子コンピュータを、中学生にもわかるように説明して」

といった質問も、聞き方を少し変えるだけで、理解しやすさが大きく変わります。

ここでは、学習・リサーチ用のプロンプトを2つ紹介します。

【プロンプト例1:専門家としてやさしく教えてもらう】

知りたいテーマを、専門家にかみ砕いて解説してもらうテンプレです。

(コピペ用)

私は〇〇について調べています。
あなたは〇〇に関連するプロとして、初心者にもわかりやすく解説してください。

〖制約条件〗

  1. 小学生高学年でも理解できるレベルの日本語にする
  2. 全体を300〜400文字程度にまとめる
  3. 見出しと箇条書きを使って整理する
  4. 文体は「です・ます調」で書く

たとえば、テーマを「LLM(大規模言語モデル)」にすれば、
・LLMとは何か
・何に使われているのか
・日常での具体例
などを、ある程度整理された形で返してくれます。

ポイントは、「誰向けか」「文字数」「構成」をちゃんと指定することです。
「とりあえず教えて」だけでは、GPT-5でも説明の深さがぶれてしまいます。

【プロンプト例2:間違えた問題を“どこでつまずいたか”まで教えてもらう】

テストや資格勉強で間違えた問題を、そのままにしておくのはもったいないですよね。
ChatGPTに「解説者の役割」をお願いすることで、復習の質を上げられます。

(コピペ用)

問題:〇〇
自分の解答:△△
正しい解答:□□

以下の2点を、できるだけ簡潔に説明してください。

  1. 自分の解答「△△」が誤りである理由
  2. 正しい解答「□□」が正しい理由

条件:

  1. 初心者にもわかるよう、専門用語を使う場合はかならず補足を入れる
  2. 各説明は150文字以内にする
  3. もしよくある勘違いパターンがあれば、それも一言添えてください

このテンプレを使うと、ただ正解を見るだけでなく、
「なぜ間違えたか」「次に同じ問題が出たときにどう考えるか」まで整理できるので、
学習効率が一気に上がります。


2.ビジネスメール・議事録に効くプロンプト

「メールを書く時間が一番長い気がする」
「会議メモを読み返すと、自分でも何を書いたかよく分からない」

仕事の現場で、地味に消耗しがちなところも、ChatGPTに投げるとかなりラクになります。

【プロンプト例3:メモからビジネスメールに起こしてもらう】

(コピペ用)

下記メモから、ビジネスメール文面を作成してください。

〖条件〗

  1. 宛先:〇〇株式会社 △△部 〇〇様
  2. 用件:□□(アポイント調整、納期のご連絡など)
  3. 文体:丁寧な「です・ます調」
  4. 失礼のない自然な敬語表現に整える
  5. 件名案を3つ出す

〖メモ〗
・……(ここに自分の走り書きメモをそのまま貼る)

ChatGPTにとって、メモの「荒さ」は問題ではありません。
むしろ、箇条書きの断片情報をまとめるのが得意なので、
「とりあえず思いつくままメモを書き出す → まとめを依頼する」という流れにすると、
メール作成の心理的ハードルがかなり下がります。

【プロンプト例4:カオスなメモを議事録・業務文書に整えてもらう】

(コピペ用)

以下の打ち合わせメモを、社内共有用の議事録に整えてください。

〖出力条件〗

  1. 最初に「結論・決定事項」を3〜5行でまとめる
  2. 次に「議事録本文」を見出し+箇条書きで整理する
  3. 各見出しは300〜500文字程度に収める
  4. 文体はビジネス敬語に統一する
  5. タスクが含まれる場合は、最後に「ToDoリスト」として一覧化する

〖元メモ〗
(ここに自分の生メモを貼る)

「誰が何をいつまでにやるのか」が分かる議事録にしておくと、
そのままタスク管理ツールへの入力や、上司への報告にも転用しやすくなります。


3.データ解析・要約に強いプロンプト

GPT-5は、表形式のデータや長文ドキュメントの要約もかなり得意です。

ただし「ファイルを渡して何となく要約して」と頼むと、
・自分が知りたい観点が抜けていたり
・逆に細かすぎる説明が延々と続いたり
しがちです。

【プロンプト例5:Excel/スプレッドシートの傾向をざっくりつかむ】

(コピペ用)

以下の表データを解析して、次の内容を日本語で整理してください。

  1. 重要な指標どうしの関係性(売上と広告費、CVとクリック数など)
  2. 明らかにおかしい値や、外れ値の候補
  3. 全体としての傾向(増えているのか、減っているのか など)

条件:

  1. 数字はざっくり傾向が分かる粒度でよい(例:○月に急増 など)
  2. 説明は「です・ます調」で、専門用語を使う場合は軽く補足を書く
  3. 最後に、今後の追加分析のアイデアを3つ挙げる

〖表データ〗
(Excelやスプレッドシートからコピーした表を貼る/CSVをテキストで貼る)

まずは「ざっくり何が起きているか」を整理してもらい、
必要に応じて「この期間だけ詳しく見て」「この列に注目して」など、
対話しながら深掘りしていくと効率が上がります。

【プロンプト例6:長い資料を要約+キーワード整理】

(コピペ用)

以下の文章を読み、次の内容を出力してください。

  1. 内容の要約(400〜600文字程度)
  2. 重要キーワードと、その簡単な説明を5〜10個
  3. 想定読者が「知っておくと良い背景知識」を3つ

条件:

  1. 専門用語をできるだけ噛み砕いて説明する
  2. 文体は「です・ます調」
  3. 要約部分は、資料を初めて読む人の導入として使えるようにする

〖本文〗
(議事録、レポート、レポート案などを貼る)

「とりあえず全部読む前に、どんな話かをつかんでおきたい」ときに便利です。
キーワードと背景知識まで整理してもらうことで、
社内共有や勉強会の準備にもそのまま使えます。


4.文章作成・編集の“仕上げ”を任せるプロンプト

「書く」こと自体は自分でやりたい。
ただ、
「もう少しやわらかくできないかな」
「誤字や論理の飛躍がないか、第三者の目でチェックしてほしい」
という場面も多いはずです。

【プロンプト例7:文体だけガラッと変えてもらう】

(コピペ用)

以下の文章の文体を、指定したスタイルに書き換えてください。

〖条件〗

  1. できるだけ元の内容・構成は変えない
  2. 語尾や言い回しを中心に、トーンを調整する
  3. 不自然な敬語や言い回しがあれば、自然な表現に直す

希望の文体:
・候補A:親しみやすいWeb記事風
・候補B:かたいビジネス文書風

今回の変換では、候補〇(AまたはB)のトーンにしてください。

〖本文〗
「(ここに自分の文章をペースト)」

「全部書き直されてしまう」のではなく、
**「中身はそのまま、口調だけ変える」**ように指示するのがポイントです。

【プロンプト例8:誤字・論理のゆがみを総点検してもらう】

(コピペ用)

以下の文章の校正をお願いします。

確認してほしい点は次の4つです。

  1. 誤字・脱字
  2. 文法上の誤りや不自然な日本語
  3. 論理の飛躍や、読者が迷いそうな部分
  4. 読みやすさを改善できるポイント

出力形式:

  1. 修正後の全文
  2. 修正した箇所と理由を、箇条書きで一覧(できれば10項目以内)

〖本文〗
「(ここに原稿をペースト)」

自分では気づきにくいクセや、
「主語が急に変わって分かりづらい」部分をあぶり出すのに向いています。
本番公開前の最終チェックとして使うと安心感が段違いです。


5.創作・アイデア出しに使えるプロンプト

ChatGPTは、学習やビジネスだけでなく、趣味や創作にも向いています。

「オリジナルキャラの設定を考えたい」
「今日の晩ごはん、冷蔵庫の中身でなんとかしたい」

といったときにも、プロンプトを少し工夫するだけで、
ちゃんと実用レベルの答えを返してくれます。

【プロンプト例9:オリジナルキャラクターの設定を一緒に作る】

(コピペ用)

オリジナルキャラクターの設定を作ってください。

〖前提〗
舞台設定:〇〇(例:魔法が日常に溶け込んだ現代日本)
世界観:〇〇(例:スマホアプリで魔法を管理している など)
人数:〇人
属性:例)主人公の仲間/ライバル/敵 など
キャラクターたちの共通の目的:〇〇

〖作成してほしい項目〗

  1. 名前
  2. 外見(髪型・服装・雰囲気など)
  3. 性格
  4. 口癖や行動のクセ
  5. そのキャラが抱えている小さな悩み

最後に、キャラクターどうしの関係性を簡単に説明してください。

ここからさらに、
「このキャラAの日常の1シーンを書いて」
「ライバルとの会話だけを書いて」
と対話を重ねると、物語の厚みがどんどん増していきます。

【プロンプト例10:冷蔵庫の余り物からレシピを考えてもらう】

(コピペ用)

以下の食材を使った、簡単な料理レシピを提案してください。

〖食材〗
・〇〇
・△△
・□□

〖条件〗

  1. 和風/洋風/中華 のどれか(希望があれば指定)
  2. 工程を箇条書きで、料理初心者にもわかるように
  3. 2〜3人前を想定
  4. 好み(例:濃い味が好き、油は控えめが良い など)があれば考慮

最後に、「アレンジのアイデア」を2つ挙げてください。

元記事でも、じゃがいもや鶏むね肉などを使ったレシピ例が紹介されていましたが、
GPT-5では工程や分量もかなり破綻なく出してくれるケースが増えています。


6.精度の高い回答を引き出すコツ(プロンプト設計の基本)

プロンプトそのもの以上に大切なのが、**「情報の盛り込み方」**です。

同じ内容を聞くにしても、

「簡単な料理教えて」

「料理初心者です。じゃがいも1個だけで作れる、濃いめの味付けのおかずを教えてください。工程は箇条書きで、5ステップ以内にまとめてください」

では、返ってくる答えの質がまったく違います。

精度を上げるために意識しておきたいポイントは、次の4つです。

  1. ゴールをはっきり書く(何に使う文章か/誰に見せるのか)
  2. 出力形式を指定する(箇条書き/見出し付きの文章/表など)
  3. 制約条件を決める(文字数・トーン・前提知識レベルなど)
  4. 自分の情報や背景も少しだけ共有する(業界・役職・状況など)

この4つを入れておくだけで、「なんとなく良さそう」から「そのまま使えるレベル」にぐっと近づきます。


7.悪いプロンプトの典型パターンと改善例

元記事では、料理レシピの例を使って「悪いプロンプト」と「良いプロンプト」を比較していました。内容をかみ砕くと、次のような違いがあります。

・悪いプロンプト:
「簡単な料理教えて」

・良いプロンプト:
「料理初心者です。あなたはプロの料理講師として、実際に作れるレシピを提案してください。
材料:じゃがいも
条件:

  1. できるだけ簡単なレシピ
  2. 濃いめの味付け
  3. 特殊な調味料は使わない
  4. 工程はすべて箇条書きで、初心者にもわかりやすく説明する」

悪い例では、「誰のため」「どんな条件」が空白になっています。
良い例では、
・料理初心者であること
・味の好み
・調味料の制約
・出力形式(箇条書き)
まで指定しているため、再現性の高いレシピが返ってきます。

「最近、GPT-5の精度が上がったと言われても、あまり実感がない……」
と感じるときは、まずこのあたりを見直してみると体感が変わりやすいです。


8.GPT-5時代のChatGPTと、注意しておきたいポイント

GPT-5は、
・推論力(複雑な問題を段階的に考える力)
・誤回答(ハルシネーション)の減少
・処理速度の向上

といった点で、従来モデルから大きく進化したとされています。

ただし、「嘘をつかなくなった」わけではありません。
日本経済新聞などの報道によると、時間をかけて答える場合には、以前のモデルと比べて誤回答が大きく減った一方、使い方によっては「期待外れ」と感じる人もいる、という指摘もあります。

ChatGPTを安全に、かつ賢く使うために意識したいのは、次の3点です。

  1. 重要な意思決定には、必ず別の情報源で裏取りをする
  2. 医療・法律・投資など、高リスク分野は専門家の確認を前提にする
  3. 機密情報や個人情報をむやみに入力しない(社内ルールに従う)

「便利だけど、100%は信用しない」
という距離感を保つことが、GPT-5時代の付き合い方としてちょうど良いバランスです。


9.通信環境も“AI活用のインフラ”として見直す

GPT-5は、より重い処理や長いコンテキストを扱えるようになった分、ネットワークへの負荷もそれなりに増えます。

長い資料を要約してもらったり、大きなExcelを解析してもらったりするときに、
「途中で接続が切れて最初からやり直し…」
という経験をした人も多いはずです。

関西エリアで提供されている光回線サービス「eo光」は、RBB TODAY ブロードバンドアワード2024の近畿エリア総合部門で第1位を獲得し、2007年から18年連続で満足度No.1という評価を得ています。

もちろん、住んでいる地域や建物の条件によって最適な回線は変わりますが、

「ChatGPTで重い処理をさせるときに、毎回モタつく」
「リモート会議+AIツールを同時に使うと、途端に不安定になる」

と感じているなら、
“AI時代の仕事道具”として、回線を見直すタイミングかもしれません。


10.まとめ:まずは「1つのプロンプト」から習慣にしてみる

プロンプトのコツやテンプレを見ていると、
「全部やらないといけない気がして、逆に動けなくなる」
ということもあります。

大切なのは、「自分の生活や仕事で、いちばん時間を奪っている作業」に、
今日紹介した10個のうち1つだけでも試してみることです。

・勉強の復習なら → 間違えた問題の解説プロンプト
・仕事のメールに追われているなら → メモからメールを起こすプロンプト
・資料の山に埋もれているなら → 要約+キーワード抽出プロンプト
・趣味を広げたいなら → キャラ作成やレシピ提案プロンプト

「プロンプト1つ」で、
「なんとなく使っているだけのChatGPT」から、
「自分の仕事や学びをちゃんと支えてくれる相棒」へと変えていきましょう。

この記事のテンプレは、すべてコピペしてそのまま使えます。
あとは、ChatGPTとの対話の中で少しずつカスタマイズしていけば、あなた専用の“最強プロンプト集”が自然とできていきます。

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